抜き打ちテストのパラドックスをわかりやすく解説!

「抜き打ちテストのパラドックス」のタイトル画像

抜き打ちテストのパラドックスとは、1940年代に提唱された未来予測に関する思考実験です。

この記事では、抜き打ちテストのパラドックスについてわかりやすく解説します。

また、現代社会に生きる私たちが抜き打ちテストのパラドックスから学べることを紹介します。

  • 抜き打ちテストのパラドックスとは?
  • 抜き打ちテストのパラドックスの結論
  • 抜き打ちテストのパラドックスから学べること

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抜き打ちテストのパラドックスとは?

教材で顔を覆う女性

ある日、学校の教室で教師が言いました。

「来週のどこかでテストを行います。ただし、皆さんが日程を予測できないようにするために、テストは抜き打ちで行います。」

生徒たちは来週の月曜日から金曜日までのどの曜日にテストが行われるのかを予測しようとします。

ここで問題です。

教師は、生徒たちが絶対に予測できないような曜日に抜き打ちテストを行うことができるでしょうか。

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抜き打ちテストのパラドックスの結論

閃く女性

まずは結論

教師は生徒が予測できない曜日に抜き打ちテストを行うことはできません。

ではなぜそのような結論になるのか、ここからは生徒の目線で順を追って考えてみましょう。

ポイントは、

  • 来週のどこかの曜日でテストをする
  • テストは生徒が予測できないタイミングで行われる

の2点です。

テストが金曜日の場合

まず、テストが金曜日に行われると仮定します。

この場合、生徒たちは月曜日から木曜日の間、ずっとドキドキすることになります。

しかし、木曜日の放課後の段階でテストが行われていなかったため、生徒たちはこの時点で「テストは金曜日だ!」と確信することになります。

これでは、「テストは生徒が予測できないタイミングで行われる」という条件を満たすことができません。

したがって、金曜日にテストが行われることはあり得ません。

金曜日はあり得ないことを表す図

金曜日はあり得ない

テストが木曜日の場合

次に、テストが木曜日に行われると仮定します。

生徒たちは月曜日から水曜日の間、ずっとドキドキすることになります。

しかし、水曜日の放課後の段階でテストが行われておらず、しかも金曜日にテストが行われることはあり得ないため、この時点で生徒たちは「テストは木曜日だ!」と確信することになります。

これではやはり「テストは生徒が予測できないタイミングで行われる」という条件を満たすことができません。

したがって、木曜日にテストが行われることはあり得ません。

木曜日はあり得ないことを表す図

木曜日もあり得ない

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テストが水曜日の場合

金曜日と木曜日の可能性がゼロになったところで、今度はテストが水曜日に行われると仮定します。

この場合も、火曜日の放課後の時点でテストが行われておらず、その時点で生徒たちは「テストは水曜日だ!」と確信することになり、同様に条件を満たせません。

水曜日はあり得ないことを表す図

水曜日もあり得ない

テストが火曜日の場合

金曜日と木曜日と水曜日の可能性がゼロになったところで、最後はテストが火曜日に行われると仮定します。

この場合も、月曜日の放課後の時点で生徒たちが「テストは火曜日だ!」と確信することになり、同様に条件を満たせません。

火曜日はあり得ないことを表す図

火曜日もあり得ない

もう月曜日に行うしかない

ここまでの思考の結果、火曜日から金曜日の間に生徒たちが予測できないタイミングでテストをすることは論理的に不可能です。

つまり、教師は月曜日にテストをするしかありません。

しかし、そのことは生徒たちもよく分かっています。

選択肢は月曜しかないが、生徒たちには読まれているイメージ図

選択肢は月曜しかないが、生徒たちには読まれている

したがって、教師が月曜日にテストを行ったところで、生徒たちの予想通りということになってしまいます。

結局、教師は自分が自分に課した制約によって抜き打ちテストをすることができなくなってしまう、というのがこの思考実験の結論になります。

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抜き打ちテストのパラドックスから学べること

オフィスで窓を見る女性

未来予測よりも今の行動を

抜き打ちテストのパラドックスの思考実験では、教師が言った「生徒たちが予測できないタイミングで行う」ということが大前提となっています。

つまり、生徒たちがテストを行う曜日を予測する際に、教師の発言を100%信頼する必要があるのです。

現代社会でも、抜き打ちテストに似ていることはたくさんあります。

例えば、自然災害や株価の暴落はいつかは起きるはずですが、具体的に何月何日に起きるのかは予測できません。

なぜなら、災害や暴落には「私たちが絶対に予測できないタイミングで起きる」という縛りがないからです。

タイミングを予測することよりも、今すぐに起きても大丈夫なように備えをしておくことの方が重要なのだと思います。(これはテストも一緒ですね。)

抜き打ちテストのパラドックスを理解するうえでおすすめの入門書

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まとめ

この記事では、抜き打ちテストのパラドックスの思考実験についてわかりやすく解説しました。

抜き打ちテストのパラドックスを論理的に考えていくと、生徒が予測できないタイミングで抜き打ちテストを行うことが不可能であるという結論に至ります。

抜き打ちテストのパラドックスは、未来予測には前提があるということ、日頃からの備えが必要であるということを私たちに教えてくれます。