分かりやすく解説!デカルトの思想

ルネ・デカルト(1596年-1650年)は、フランスの哲学者・数学者です。

彼は近代哲学の創始者とされ、その思想は現代にまで影響を及ぼしています。

このページでは、方法的懐疑や演繹法といったデカルトの思想を分かりやすく解説します。

また、デカルトの思想を現代社会で生かす方法を紹介します。

  • デカルトの主な思想
  • デカルトの思想を現代社会で生かす方法
  • デカルトのおすすめ入門書

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デカルトの生涯と時代背景

デカルトが生きた17世紀は、科学革命が始まり科学技術が急速に発展した時代でした。

同時代に活躍したフランシス・ベーコンとともに、彼らの思想は現代科学の基盤となっています。

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デカルトは、経験主義や帰納法(経験や観察から一般的な法則を導き出す方法)を批判し、演繹法(一般的な前提から特定の事例を導き出す方法)を重視しました。

これが彼の思想の基本となる考え方です。

デカルトの主な思想

方法的懐疑

「方法的懐疑」とは、自分が持っている知識や信念を徹底的に疑うことを言います。

デカルトは、方法的懐疑によって、自分が絶対に間違いないと信じられる真理のみを探求することを目指しました。

我思う、故に我あり

「我思う、故に我あり」とは、仮に世の中の全てが幻だったとしても、そのことを思考している自分自身は間違いなく存在する、という理論です。

デカルトは、方法的懐疑によって全てを疑った結果、思考する自分の存在を確信し、そこから真実を探求していこうと考えました。

演繹法

「演繹法」とは、一般的な前提から特定の事例を導き出す方法です。

デカルトは、演繹法を用いて真理を導き出すことを提案しました。

例えば、黒いカラスがたくさんいたとしても、「自分が見たカラスがたまたま全て黒かっただけで、世の中には白いカラスも存在するかもしれない」という疑いを持ち、安易に「全てのカラスは黒い」という結論を出さないという考え方です。

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デカルトの思想を現代社会で生かす方法

自分の信念を見直す

デカルトの方法的懐疑を現代社会に生かすには、まず自分の信念や価値観を見直すことが大切です。

自分が信じていることが本当に正しいのかどうか疑ってみることで、新しい視点や考え方に気づくことができるかもしれません。

論理的思考

演繹法では、何か間違いのないものを前提条件にして、その前提のもとで論理を積み重ねて結論を出します。

このように、ある前提から特定の結論を導き出すことは、問題解決や意思決定において効果的です。

デカルトのおすすめ入門書

デカルトの思想を学ぶためのおすすめ入門書を紹介します。

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(おまけ)デカルトは朝が苦手だった!

デカルトは朝が苦手でした。

彼は朝寝坊がちであり、そのため多くの時間をベッドで過ごすことが多かったと言われています。彼はその時間を活かし、ベッドの中で様々な思考実験や哲学的な考察を行っていました。

このような生活習慣から、彼の独自の思考や哲学が生まれたとも言われています。

現代では「できる人はだいたい朝型」のように言われることが多いですが、デカルト級の大物となると、そんなことは関係ないのかもしれませんね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

デカルトは近代哲学の創始者とされ、彼の方法的懐疑や演繹法といった思想は、近代以降の西洋哲学に多大な影響を与えています。

デカルトの思想を押さえたうえで、彼以降の哲学者を学ぶと、より深い理解ができると思います。